大学卒業後、海外の仕事をする人としない人の違い。

 

「学生時代に国際協力とか言ってたやつが、結局社会人になると関係ない仕事に普通に就く」と不満気味にいう友達がいた。

 

そういう彼も、海外の途上国と関わるこの仕事に、個人的な期待や恩恵が得られることも決めてなのだけれど、確かに、彼自身開発コンサルタントの仕事に彼なりの一貫性を持っていた。彼の途上国の人のために何かしたい、という動機は純粋に本物なのだと思う。

 

冒頭の彼の言葉を聞いて、私はああ、そうだなと思った。

私も大学では、国際開発研究会なる意識高そうな(実はそうでもない)サークルに参加していた。ほぼみんな、関係ない仕事とか進路に行っているようだ。

先輩にしても、地方の公務員になったり、真逆のシャンパンデベロップメントよろしくなゴージャス志向に変身した人もいる。

 

なぜなのか考えてみると、

・海外の問題は、自分毎になりにくい。より身近な環境で取捨選択する

・生まれ育った日本がなにより安心

・関心を持った問題が、規模が大きかったり根が深すぎたりして、無力感を感じてしまう

・深刻に考えすぎて、自己矛盾や周囲との問題意識の差に気を病んでしまう

といったパターンが主なんじゃないかと思う。

もしくは、就活時期に自己分析しすぎて、少年時代を引きずった指向で就活するせいかな?

 

では入った会社の新入社員に聞く、開発コンサルになった理由はどんなものだったかというと、

・実際に途上国での体験が強く心に残っており、行動(業界の選択)につながった

というタイプと、もう一つ面白いのが

・途上国のコトそこまで深く考えてないけど、専門分野を生かせる仕事として決めた

というタイプの2種類だった。

 

JICAの人と飲んだ時には、前者の”強烈な途上国への思い出”をもっていた。

海外へ飛び出すには、快適だし味方も思い出も多い海外への思い入れが必要ってことなんじゃないかと思う。

 

まだ入ったばかりで、継続性としてはどっちのほうがいいんだろうか興味がわいた。

 

そして、卒業後も海外で仕事をするかという選択において、中途半端なサークルの集まりは意味をなさないのかもね。(遠い目)

まあ、やってみないと分からない仕事だから、あんまり考えすぎないで飛び込んでみたらいいと思うけれど