鳥取に移住して家庭菜園はじめた話。
鳥取に来たら畑をするぞ!
というのが鳥取での野望その1でした。
将来的に農業も仕事になるよね、という可能性もあったし、自然を楽しみたいよね、という都会から田舎への移住者らしい気持ちもありましたので。
そして、前職が契約農家と取引のあるレストランだったため、農家さんへ訪問して話をしたり、畑仕事をしたり、野菜をかじったりしていたので、自分でもやってみたら絶対楽しい、という自信もありました。
東京でも、市民農園を借りられないかググってみましたが、野菜ブームや農業ブームもあったため、何倍もの競争率で、あきらめてました。
鳥取来たらあるだろ。と思っていたら、ありました。
市民農園は毎年空きがありますし、耕作放棄地もそこらじゅうに。
最初は市民農場のひと区画を借りてやりました。分からないながらも、
妻とふたりで、わいわいひーひー言いながら開拓するのは、楽しかったです。
これはぜひ、お勧めしたい週末の過ごし方です!
そのうち、家庭菜園のおじいさんおばあさんとも顔見知りになり、苗を分けてもらったり、育て方や料理方法を教えてもらったり。
鳥取弁の温かみのある語尾に穏やかな人柄が滲むようなおばあさんたちとのおしゃべりを、楽しいと妻は言っています。
最初妻の人間関係が、仕事場の同僚の方たちだけで、
それが移住者としてはストレスではありました。知り合いが少ないと、プライベートに充実感が持てないためです。
畑でのコミュニティというのも、そんな日常に温かさと自然とのふれあいという癒しを差し入れてくれたと思います。
また若い人が珍しいので、声かけてもらい、いまでは最初の数倍の広さの畑を個人的に貸してもらってます。(広すぎて使いこなせていないほどの広さですが。)
初めて収穫したジャガイモのうまかったこと、いまでもよく覚えています。
愉しみながら、健康的で実益も兼ねている趣味、やっぱいいですね。
最近は、農学部と地域ボランティア団体の関連から、
「高齢化により離農するから、果樹園やりたい方探しています」
といった話がたまに来ます。それにも、もう驚かなくなりました。
農業は天候に左右されるリスクとか、経営面などけして容易い仕事ではないですが、
ライフスタイルもデザインできるし、可能性も多い気がしています。
私は他にやりたい仕事があるので趣味にしてますが、畑は楽しいですよ。
農・林・漁・畜産業には元気であり続けてほしいと願ってる今日この頃です。